
| 第29話 |
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マンガ王国・新潟から発信 |
マンガは新潟の誇るべき財産です |
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新潟は数々の有名な漫画家を輩出しており、マンガ王国とも言われています。「ドカベン」の水島新司さん、「うる星やつら」の高橋留美子さん、「パタリロ」の魔夜峰央さん、「ショムニ」の安田弘之さん等々・・。人口に比して、新潟県の漫画家輩出率はダントツで全国1位を占めます。また「ガタケット」(新潟コミックマーケット)は25年の歴史を誇るほどです。 | ||||
| 新潟は新しいことを始めることに適している地域 | ||
| にいがたマンガ大賞実行委員会の会長を務める土田雅之さんにマンガ大賞を始められたきっかけなどについて、お話をお聞きしました。 (インタビュー1) 大阪府出身ですが、縁あって新潟に就職しました。もともと映画やマンガが好きだったこともあり、にいがたマンガ大賞実行委員会の会長をやっています。率直に「自分でいいの?」という思いはあります。 ただ、新潟って「マンガが好き」とか「○○が趣味」と周囲に言うだけで、そこから様々な縁ができて、活動が広がります。これが大阪にいたら、このようにはいかなかったと思います。人とのネットワーク、人とのつながりが強い地域なのかもしれませんね。 新潟は新しいことに未着手な領域が多いので、何かを立ち上げたり、それらに積極的に関わりやすい地域でもあるように思います。 |
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| にいがたマンガ大賞が果たす役割 | ||
(インタビュー2) にいがたマンガ大賞は、新潟市とガタケット、日本アニメ・マンガ専門学校、そしてボランティアでつくる実行委員会が運営しています。マンガ文化の素晴らしさを新潟から発信しようと始まり、今年で12年目。基本的にはボランティア活動でやっていますので、活動費など持ち出しも多いのですが、それでも続けていくべき活動だと思っています。 このマンガ大賞の受賞を機に、プロになる人も大勢います。また、子どもたちにマンガ教室を開催していますが、将来のマンガ家を目指して子どもたちが真剣に講義を受けています。 やっててよかったと思うのは、子どもたちの真剣な姿を見るとき。マンガ大賞の歴史とともに、その子どもたちの成長を見ることができます。子どもたちは、こうしたマンガ教室や文化施設に触れて、将来やりたいことをみつけることも多い。ここには学校で教えてくれない子どもたちの未来がつまっている。にいがたマンガ大賞実行委員会はそういった役割も担っていると考えています。(photo:こどもマンガ講座) |
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| 受け身でなく、自分が変われば周りが後押ししてくれる | ||
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(インタビュー3) 新潟は、プロの漫画家を多く輩出しているほか、アマチュアによる創作活動も非常に盛んです。地方都市でありながら、マンガ文化が浸透しやすい環境。新潟の誇るべき財産の一つです。 大都市にいると、常に周りが変化しているので、それに流されていれば、刺激を受けた気になり、受け身のまま過ごしてしまう。自分自身が変わろうとしないと思うんです。 新潟では、自分自身が努力をしてアクションを起こせば、それに賛同してくれる人、団体、ネットワークがあり、形になりやすい。やりたいことがある人にはチャンスが訪れやすいところです。ただし、その歩みやスピードは少し遅いような気もしますが(笑)。 (photo:第12回にいがたマンガ大賞作品「ゴスロリさん」まっつ) |
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| 新潟初!!マンガの技術を活かせる会社を起業 | ||
次に、マンガスキルを活かせる新潟で唯一の企業、株式会社ファンタジスタ代表取締役の栗原弘樹さんにお話をお聞きしました。 (インタビュー1) せっかく専門学校でマンガに関するスキルを学んだとしても、それを活かせる職場が新潟にはなかった。それであれば新潟に会社をつくってしまおうということで起業しました。多くの方の支援もあり、立ち上げることができました。 新潟本社のほか、東京にもオフィスがあり、週の半分くらいは東京にいます。もちろん拠点は新潟ですし、新潟という地域だからといってハンディキャップは全く感じてません。むしろ、新潟はものづくりの職人も多いですし、また、雪が降るという新潟の気候風土が、机に向かって集中してマンガを書いたり、コツコツと細かい作業をするのに向いているとも言われています。 |
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| ウェブ上で読めるマンガを開設 | ||
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(インタビュー2) マンガ専門のSNSを開設し、マンガをウェブ上で読むことができるようになりました。このメリットは、マンガを制作する人と読む人がウェブ上で意見交換できること。制作者側にとっては、どういったシチュエーションで作品をつくったかという思いを、読み手側に伝えられるので、モチベーションが大きく変わります。 ここに出展する作品のクオリティは非常に高く、この出展がきっかけでプロデビューした漫画家もいます。プロデビューは、出版社に自分の原稿を持ち込まなくても十分にできる時代です。 |
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| 新潟で働くということ | ||
この業種は、夜遅くまで仕事をする場合もあるので、一般論ですが、東京の企業に就職した場合、忙しくて体調を崩しても一人暮らしだったりして、離職率が高いと言われています。 一方、ファンタジスタで働いている社員を見てみると、離職した人はほとんどいない。ずっと仕事を続けています。フレックスタイムを設けて、自分のペースで仕事ができることもありますが、新潟だと実家から通えたり、あるいは実家が近いということは、自分の生活や仕事にも影響するのかもしれませんね。 新潟はものづくりに関しては既に土台はあるので、あとはそれを継続していくことと発信していくことがテーマです。新潟にはいい企業が多いのに意外と知られていない。就活は周りの学生と同じことをするのではなく、自分の足で廻ってみると、いい企業に出逢えるのかもしれません。 |
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| 終わりに | ||
| マンガ王国新潟についてお二人にお話を聞きました。改めて新潟は、ものづくりやマンガづくりに関して大きなアドバンテージがある地域だと実感しました。 マンガに関して先進地である新潟。特別なイベントがある時だけでなく、日常から、もっと県民とマンガとが、近い距離にあったらいいなとも感じました。 マンガやアニメによる町おこしが成功した自治体も多い。今後、マンガ王国新潟の町おこしがどのように広がりを見せるのか楽しみです。 |
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